9月20日(土)、女子美術大学 デザイン・工芸学科の大﨑綾子先生をお迎えし、美術デザイン系と美術部の生徒を対象に日本刺繍の出張授業を実施しました。
女子美術大学は国内で唯一、日本刺繍の専門課程を持つ大学で、日本刺繍を体系的に学ぶことができます。
授業ではまず、大﨑先生より世界の刺繍の歴史や特徴、制作工程について解説いただきました。
その後、生徒たちは実際に金糸を用いた「あしらい刺繍」を体験しました。
最初は不安な様子も見られましたが、一針一針丁寧に縫い進める中で、糸の光沢や文様が浮かび上がる様子に多くの生徒が感動し、時間を忘れて熱心に取り組みました。
授業後「思った以上に細かくて難しかったけれど、達成感があった」「大変だったけど楽しかった」といった感想が聞かれました。
日本刺繍は絹の布地に絹糸や金銀糸で文様を縫い表す伝統技法で奈良時代より受け継がれ、着物や歌舞伎の衣裳・祭礼の山車幕などに用いられてきたものです。
普段の授業では触れることの少ない伝統技法を通じて日本の工芸文化の奥深さや職人の技に触れる貴重な学びの機会となりました。
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